アロマ

チョコレート、生野菜、ブイヨン、木材…
いま、コーヒーの味わいが、
とてもおもしろいことになっています。

苦い、酸味がある、コク深い、香り高い…。これまでコーヒーは、なんとなく聞いたことのある、とても狭い範囲の表現でしか、味や香りが語られてきませんでした。たとえばワインの世界を見てみると、その表現方法は無限とも言え、なんとも華やか。しかし、ついにコーヒーの世界も、今まさに進化を遂げようとしています。世界的なコーヒーブームが到来し、とくにアメリカのポートランドやNYのブルックリン地区で生まれたサードウェーブというカルチャーは、そんな呪縛から解き放ち、“自由な飲みもの”へとコーヒーを進化させたのです。つまり、コーヒーは本来農作物であり、果実。そのとき、味の幅はもっと幅広いはず、というのが新しい考え方なのです。

コーヒーフレーバーホイールが、
新しいカルチャーの羅針盤。

表現の方法としても、苦みが強いであったり、果実のような酸味など幅が狭く、味わったコーヒーをうまく説明することはなかなか難しいですよね。そういったときに、コーヒーフレーバーホイールを知っていると表現の幅がぐんと広がります。もっとも有名なのが、SCAA(アメリカスペシャルティーコーヒー協会)が作成したマッピングで、TasteとAromaの項目で繊細に区分けがされています。ほかにもさまざまな団体やコーヒー店などが作成したものがありますが、どちらにせよ、もっとコーヒーのおいしさを伝えたい!というロースターやカフェの人たちの気持ちが表れたひとつのカタチと言えるでしょう。冒頭に挙げたような食べ物や花にたとえたものなど、その表現を見るだけで、一度試してみたくなるコーヒーがぞくぞくと生まれているのです。

COFFEE TASTER’S FLAVOR WHEEL

TASTER’S FLAVOR WHEEL

※画像上にマウスを置くと、
その部分が拡大されます。

あなたが飲んでみたいのはどのコーヒーですか?

では、実際にコーヒーフレーバーホイールを例に、味の種類を見てみましょう。種類は大まかに「フルーツ」「酸味/発酵」「芝/野菜」「花の香り」「甘味」「ナッツ/ココア」「スパイス」「ロースト」「その他」となっています。フルーツやローストという例えはなんとなく想像ができる範囲ですが、たとえば「野菜」なんて想像できませんよね。さすが自由の国の発想です。では、中身をもう少し詳しく見てみましょう。たとえば「ナッツ(NUTTY)」という項目の中には【アーモンド(ALMOND)】【ヘーゼルナッツ(HAZELNUT)】【ピーナッツ(PEANUTS)】というかなり細かな分類がなされています。これだけ具体的だとその差を味わってみたくなります。別の項目「その他(OTHER)」の中は、さらにユニークです。【石油(PETROLEUM)】【かび臭い(MUSTY)】【ボール紙(CARDBOARD)】なんてものも。これ、本当にコーヒーの味なのでしょうか。ちょっと興味が湧いてきませんか? みなさんもコーヒーを飲む際に、ぜひコーヒーフレーバーホイールを思い出しながら、その味を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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